個人のブログ

13000ＨＩＴいきましたーー！！（＾－＾）♪
皆さんのおかげです！！
いつもコメントくださる方々！！
そして、こんなブログですが見てくれる方々！！
ありがとうございーーます！！（Ｔ＿Ｔ）
これからも頑張りますので、どうかヨロシクです！！

企画として、「ＳＰＩＲＩＴ　ＭＡＧＩＣＩＡＮ」 の３話が・・
完成しましたーー！！（＞＿＜）！
今回も３時間は普通に過ぎました・・・（・－・）
それでも！頑張りました！！ので～・・
どうか読んでくださいｍ（＿＿）ｍ
物足りないかもしれませんが・・（汗）

それでは！




ミニシナリオ　第３回　「希望の光」




神―――――
それは、地球、地面、空、海、世界の基盤を造りだした存在である。
その後、１つの世界を３つに分割した。
天界・・・スフィール。海底世界・・・アクア。
そして真が今まで暮らしていた世界・・・クルス。
このようにして「世界」が生まれた。
さらに神は、新たに４柱の神々を造りだした。
四聖獣である。
蒼竜・朱雀・百虎・玄武――――
彼らに神は命じた。
「我の造りだしたこの３つの世界に生命を育ませよ。
成長・進化・退化・粛清は御主らに任せる。
だが、３つの世界を干渉させてはならぬ。よいな」
神々は頷くと同時に飛びだった・・・

―――――それが全ての始まりだった・・・

四聖獣は神の命を受け、それぞれの世界に生命を創り出した。
造り出す度に成長、進化させ、時には退化させ、最後には粛清を施した。
それから何億年後、今では３つの世界に「人間」が誕生し、繁栄を遂げている。
人間が生まれたと同時に、四聖獣は人にある力を授けた。
スフィールには「魔法」を。
クルスには「科学」を。
アクアには「魔法と科学の融合体」を。
３つの世界に異なる力を・・・
もちろん、互いに干渉することのない環境も創り出した。
各々が平和に生きることを基本とし、四聖獣はスフィールよりも高い空へと飛びだった。
世界が生まれた時から生き続けてきた四聖獣は、神より自由を与えられた。
つまり、新たな四聖獣への引継ぎだった。

次なる四聖獣へとなる候補はスフィールの人間より選ばれた。
スフィールは唯一、神を崇め、自然とともに生きる習慣の残る世界だからだ。
選ばれた候補者が、
倉竜：ゴルクラッド。朱雀：クルル。百虎：レン。玄武：スオウだった。
彼ら、彼女らには他とは違う、強大な力が、生まれつきあった。
それと同時に他人を慈しむ優しい心があった。
まだ若い４人には四聖獣になることができなかった。
力を与えるにはまだ早すぎた彼らに、四聖獣は、自分の姿を模した仮の姿を与えた。
次期四聖獣となる彼らに少しでも慣れさせておくと同時に、
他者が彼らを次期四聖獣として認めるためだ。

こうして、候補者が選ばれた。
それから何年も経たないうちに、１人の候補者が狙われることになろうとは、
誰も予想しなかっただろう・・・



「こことは違う世界の人間です」
真の問いに応えたフランは、これまでの歴史と、経緯を語った。
世界の理、自分が何者であるかを知った真は、先程までの動揺はなかった。
もしかしたら、フランが嘘を言っているのかもしれない。
そんな思いが頭をよぎったが、今のフランの瞳は真剣そのものだった。
「理解していただけましたか？マスター」
淡々と語っていたフランが、真へと問いかける。
「ああ。何とかな・・」
ふーっと一呼吸入れながら応えた。
「まさか、このような一般常識をマスターに語る日がこようとは思いもしませんでした」
微笑するフラン。話しているうちに今の関係に慣れてきたようだ。
「昔の・・記憶のない俺はだいぶ偉かったようだな」
「いえ、偉かったのではなく、今でも十分誇れる存在ですよ」
まるで自分のことのように喜ぶフラン。
その瞳は輝きに満ちていた。
そうか・・と照れながら頭を掻く真。昔からのクセである。
安心すると同時に思い出した。唯一の幼馴染である佳奈の存在だ。
「そ、そうだ！！佳奈！佳奈は無事なのか！？」
今まで忘れていた自分に苛立ちを覚えながら叫んだ。
「佳奈様は・・無事です。しかし・・」
「しかし・・何だ!!」
「私がリンスとして生活していたのと同じように、
　佳奈様は・・・先程のイデルです」
「そ、そんな・・」
さっきまでの平穏な空気は一変し、一気に緊張感の漂う空気へと変わった。
「だって・・今までそんな素振りなんか無かったぞ！！
　それに、フランだって！！」
「私とマスターがこの世界へと来たときに、周りの記憶を操作させて頂きました。
　それまでマスターは眠っていました。イデルの魔法によって・・」
「それじゃあイデルも・・」
「はい。私たちがこの世界に来た後に記憶操作したのでしょう。
　そのせいで私も気が付きませんでした・・すみません」
頭を下げるフラン。その身体は悲しみで震えていた。
「ご、ごめん。俺も取り乱しちゃって・・・
　もしかして佳奈も偽者だったのか？」
「ありがとうございます。
　いえ、私はリンスという偽名を使って過ごしていましたが、
　佳奈様は初めから存在していました」
一気に真の表情が明るくなる。
「なら・・また会えるんだな！！」
興奮した様子で尋ねる。
「はい・・しかし、今の佳奈様はイデルによって身体を封印されています。
　記憶操作だけで膨大な魔力を消費しますので・・・
　この世界の人間の身体を使わなければ存在できません・・・」
「よし！なら俺の記憶を取り戻す！そして佳奈を取り返すぞ！！」
今にも飛び出しそうな真を押しとどめる。
「しかし・・もし佳奈様を取り戻したとしても、もう会うことは出来ません。
　それに、きっと記憶操作される前に戻されるかと・・」
そう、真がこの世に存在したことはもう誰も覚えていない。
そもそも互いの世界が干渉できないよう創ってあるため、
記憶操作も長くは効果を示さない。
「それでもだ！！あいつは俺の友達だ！！見捨てられるか！！」
勢いよくガッツポーズをする真。
その目は真剣だった。
（ああ。どんな姿になったとしても、その目と心は変わらないのですね）
フランはそう心の中で呟いた。
だからこそ契約精霊となったのだと改めて思った。
「わかりました！！マスターがそう仰るならば、我、アスタリウス＝フラン＝ワイバルは
どこまでも付いて行きます！！今までがそうだったように！そしてこれからも！！」
今までにない感嘆に満ちた声だった。

まずは・・と姿を竜へと変化させる。
「それではイデルを追いかけます。行き先は・・
　我らの故郷、天界です。さあお乗り下さい」
真がフランの背中に乗ると同時に、真上に黒い穴が出現する。
「これは・・」
「異なる世界へ行くためのものです。
　しかし、これを通り抜けるためにはマスターの言葉と魔力が必要となります」
「そんな・・俺、言葉なんて知らないぞ！！」
「大丈夫です。私が今から言う言葉を繰り返してください」
「でも、魔力は！？」
「ご心配なく。今のマスターには分からないかもしれませんが、
　マスターの周りに膨大な魔力が漂っていますよ。
　さすがのイデルも魔力までは封印できなかったようです」
「え？」
そう言って身体を見てみても何も見えない。慣れ親しんだ自分の身体だ。
「それではいきます」
「お、おう！」
「次元の歪よ、我が願う世界へと導け。
　我が契約精霊アスタリウス＝フラン＝ワイバル。我、ゴルクラッド＝ディ＝リュサンダルの名に於いて」
「じ、次元の歪よ、我が願う世界へと導け。
　我が契約精霊アスタリウス＝フラン＝ワイバル。我、ゴルクラッド＝ディ＝リュサンダルの名に於いて！！」
「ガルクサイル！」
「ガルクサイル！！」
その瞬間、真上にあった黒い穴からものすごい光とともに、穴が大きくなり、真たちを包んだ。
「これからも宜しくな！フラン！」
「イエスマスター！！」
光が消えるとともに、一人と水色の竜の姿は消えた・・・
まるで初めから何もいなかったように・・・





完結のような気がしますが・・続きます！！